この記事では、アメリカ留学中にルームシェアを考えている人向けに、ルームシェアの始め方やルームシェアを始める前に知っておきべきことについてまとめています。
ルームシェアをおすすめする人
ルームシェアをおすすめしない人
ルームシェアの始め方
ルームシェア先を選ぶ時のポイント
ルームシェアの注意点
私はアメリカの大学に正規留学し、在学中は
ホームステイ(約1か月)
ルームシェア(2年)
寮生活(2年)
をしていました。
自分で賃貸契約をしたり、掲示板で見つけた部屋に住んだこともありますし、ルームメイトとのトラブルも経験しているので、私が2年のルームシェアを経て学んだ失敗しないルームシェアの始め方をシェアします。
ルームシェアの基本
まずは、ルームシェアを始める前に知っておきたい基本事項をみていきましょう。
ルームシェアの部屋タイプと家賃
ルームシェアの部屋タイプは主に次の3つです。
1. Master Room
個室の中に自分専用のバスルームがある
キッチンとリビングのみ共有
一人暮らし感も楽しめる
家賃が高め
2. 普通の個室
自分の個室がある
トイレ・お風呂は共有
プライベートは十分確保できる
リーズナブルな家賃
3. リビング
リビングをカーテンなどで仕切って個室風にした部屋
プライベートは一応確保できる
生活音が気になるかも
家賃が抑えられる
家賃の負担割合は、ルームメイト間の合意で決められます。そのため、例え同じマンション内の同じ間取りの部屋でも、家賃負担額は違うことも珍しくありません。
注意!退去時には自分の代わりを見つけなければならない
ルームメイトの退去により残された人の家賃負担が増えないよう、退去前に自分の代わりの入居者を見つけることが暗黙のルールとなっています。
見つけられなかった場合、退去後の数ヶ月分の家賃の支払いを求められることもあります。(細かいルールはルームシェアごとに異なります。)
『退去』に手間がかかるので、長期利用を前提に慎重にルームシェア先を選びましょう。
ルームシェアをおすすめする人、おすすめしない人
ルームシェアはアメリカ生活の定番ではありますが、私個人としては留学生全員に勧めているわけではありません。
ルームシェアが留学生活にプラスになる人もいれば、ホームステイや寮生活の方が良い人もいます。
ルームシェアをオススメしない人
①渡米して間もない人
このあと詳しく解説しますが、ルームシェアは始めること自体が簡単ではなく、注意点も多いので、留学初期にはおすすめしません。
留学初期はまず、ホームステイや寮生活を通して現地での生活に慣れることを優先にしましょう。
留学が短期間の人
留学期間が数ヶ月〜1年くらいの人には、ホームステイや寮生活の方がおすすめです。
衣食住を整えやすいため、短い留学期間を学校生活に集中させることができます。
またホームステイや寮の方が、アメリカ人や他の留学生との交流機会を確保しやすいです。
ルームシェアをおすすめする人
ルームシェアをおすすめするのは以下の2つに当てはまる人です。
①1年以上の留学を予定している
②渡米後しばらく(少なくとも数ヶ月)経っていて、現地の生活にも慣れた
特に正規留学の場合、2〜4年は現地に住むので、自由度の高いルームシェアは長期の住まいとしておすすめです
それではルームシェアの始め方2パターンを解説していきます。
ルームシェアの始め方①ルームメイトを募集している家を探す
すでにルームシェアをしている家の空き部屋を探すパターンです。
前に住んでいた人の家具が残っていたり、調理道具など共同で使用OKの物もあるので、手軽・低コストで始められます。
初めてのルームシェアならこの方法がオススメです。
入居までの流れは以下の通りです。
Step 1. 絶対条件・希望条件をリストアップ
まずは基本的な条件をリストアップしていきましょう。
そこに自分の生活パターンや性格を基に条件を加えていきます。
例えば、以下の2人がルームシェアをすると上手くいかない可能性が高いです。
夜型
毎週末パーティーしたい
きれい好き
朝型
騒がしいのが苦手
掃除は汚れが気になったら
他人と暮らす上である程度の我慢や譲り合いは必要ですが、日々の生活でストレスが溜まりすぎるのも良くありません。
例えば「家で毎週パーティがあるのは嫌だけど、月1ならOK」など、我慢できる範囲・できない範囲をリストアップして条件に加えることで、ストレス因子の多いルームシェアを避けることが大切です。
Step 2. 条件に合う部屋を探す
Step 1でリストアップした条件に合う部屋を探していきます。
情報収集に利用できるのは
友達や知り合いのツテ
学校やネットの掲示板
SNS
私はネットの日本人コミュニティで見つけた部屋に住んだことがありますが、常識的なルームメイトで問題なく過ごせました。
逆に友達の紹介で知り合った人は相性が悪く、トラブルも多かったです。
どの方法で探す場合も、信用できそうな相手か、自分の条件に合っているかをしっかり見極めましょう。
Step 3. 問い合わせ
条件に合う部屋を見つけたら指定の方法で連絡をとってみましょう。自己紹介をしつつ、部屋が気になっていることを伝えます。
また、自分の絶対・希望条件を満たしているかを確認するためにも、気になる点はどんどん質問してOKです。
ルームシェアでは退去前に自分の代わりに入居する人を見つけなければならないため、この Step 3や4で対応してくれているのは、ルームメイトとなる人ではないかもしれません。
その場合は、ルームメイトがどんな人か聞いてみたり、ルームメイトがいる時間に見学の日程を組んでもうらのも手です。
Step 4. 家の見学、ルームメイトと顔合わせ
Step 3で色々聞いてみて良さそうであれば部屋を見学させてもらいます。
以下は要チェック項目です。
また、Step 1で挙げた自分のストレスポイントも確かめておきましょう。
私は夜遅くまで起きていることが多いですが、迷惑にならないですか?
僕は物静かな性格なんですが、みなさんは家ではどのように過ごしていますか?
相手から質問された時は、取り繕わずに正直に答えましょう。嘘をついてルームシェアをしてもストレスにしかなりません。
Step 5. 双方の同意で入居決定
自分と相手どちらも合意したらルームシェアの決定です。
最後に以下を確認して、入居準備を進めましょう。
方法② ルームメイトを見つけ、一緒にアパートを契約する
ルームシェア先を探している友達や知り合いがいたら、一緒に住むアパートを契約することも可能です。
しかし、空き物件の情報集め、内見や契約を全て英語でしなければならないので、相応の英語力が必要です。
入居までの流れは以下の通りです。
Step 1. 絶対条件・希望条件をリストアップ
まずは基本的な条件をリストアップしていきましょう。ルームメイトとなる人と、希望を上手くすり合わせながら一緒に決めていきます。
Step 2. 条件に合う部屋を探す→内見
Step 1でリストアップした条件に合う部屋を探していきます。
情報収集に利用できるのは
インターネット
各アパートのLeasing Office
学校の掲示板
気になる部屋を見つけたら、その物件のLeasing Officeやオーナーに連絡をしてみましょう。希望の部屋タイプ、家賃、入居時期を伝えて、内見の予約とります。
私は日本人の同級生とルームシェアをすることに。インターネットも使いつつ、学校の近くのアパートを歩いて探したりしました。
まだ電話やメールでのやり取りには自信がなかったので、気になったアパートのLeasing Officeをアポなしで訪問したこともあります。
アポなしでしたが、パンフレットで説明して内見の予約をとってくれたり、そのまま空き部屋を見学させてくれた所もあるなど、きちんと対応してもらえました。
Step 3. 賃貸&ライフラインの契約
契約する物件を決めたら、契約に必要な書類を用意します。必要書類については早い段階で確認しておくとスムーズです。
また、契約書は必ずしっかりと読み、わからない点は事前に質問してクリアにしておきましょう。
契約書が受理され、Deposit (敷金)の支払いが済めば賃貸契約が成立します。Depositは家賃の1、2ヶ月分のことが多いです。
入居日が確定したら電気、水道、ガスなどのライフラインも契約しておきましょう。
Step 4. ルームシェアのルールを決める
入居前、または入居後の早い段階でルームシェアのルールを決めておくことをおすすめします。
ルールは生活しながら追加や変更を加えても大丈夫です。
Step 5. 生活必需品・家具・家電の購入
冷蔵庫、電子レンジ、オーブン、食洗機は部屋に備え付け、洗濯機は敷地内にランドリールームがあることも多いので、購入が必要な家電はあまりなく、メインの出費は家具や生活用品になると思います。
できるだけ費用を抑えたい人はディスカウントストアやフリーマーケット、近所のヤードセールにも足を運んでみましょう。
5月前後は卒業・帰国で物を譲りたい人が増えるので、友達や知り合いに不用品がないか聞いてみるのも手です。
共同で使う物を折半して買う場合は、双方または片方のみが退去することになった際に、そのアイテムはどうするのかを事前に話し合っておくと、後々のトラブルを回避できます。
まとめ
ルームシェアを始めるのは簡単ではないですし、ルームメイトとトラブルなく良好に続けていくのにも気遣いや努力が必要となります。
しかし、ルームシェアはアメリカの学生生活の定番でもあり、他人との共同生活は貴重な経験にもなるので、正規留学者にはぜひ一度トライしてみてほしいと思います。