アメリカ留学中にアルバイトはできる?
どんな仕事があるの?時給は?
アルバイトの探し方、申し込み方は?
そんな疑問を抱いている人のために、この記事ではアメリカ留学中のアルバイトについて私自身の体験談も交えながら解説します。
〜私の経歴〜
日本の普通の高校を卒業後、アメリカの大学に進学。
4年後卒業・帰国し、現在は外資系企業にて英語を使った仕事をしています。
アメリカ留学中のアルバイトのルール
大学でできるアルバイトの内容
アルバイトの時給
アルバイトの探し方、申し込み方
みなさまの参考になれば幸いです。
要注意!留学生のアルバイトのルール
アルバイトは大学内で週20時間まで
そもそも留学生ってアルバイトしていいの?
条件を満たしているアルバイトなら問題ないよ
勉強をする目的で学生ビザ(F1ビザ)を取得し滞在が許可されている留学生は、原則アルバイトは禁止ですが、以下の条件に当てはまるアルバイトは許可されています。
留学生(F1ビザ)のアルバイトの条件
勤務先が大学内
生徒に関わる施設や仕事であること
(カフェテリア、図書館、売店、ジム等)
週20時間以内(長期休み中は40時間)
大学でどんな仕事があるかは後ほど解説しますが、大学内でも生徒には関わりのない仕事(建物の補修など)は条件に当てはまらないので注意が必要です。
大学外でのアルバイトは違法行為!厳しいペナルティも
条件に満たない就労は違法行為とみなされ、以下のようなペナルティが課されます。
留学生の違法就労のペナルティ
ビザの剥奪 → 退学&強制送還
アメリカへの入国制限
私がカリフォルニアのcollegeに通っていた時、近隣のアジア料理店でこっそりアルバイトをしているアジアからの留学生もいましたが、違法就労がばれて退学・強制送還となっては人生を棒に振ることになります。
違法アルバイトは絶対にやめましょう。
アメリカの大学でのアルバイト基本情報
どんなアルバイトがあるの?
大学にもよりますが、アルバイトには以下のようなものがあります。
大学の規模が大きい程、仕事の数や種類、募集人数が多い傾向です。
時給はいくら?
2024年現在のアメリカの最低賃金は時給$7.25ですが、ハワイ州$14、ミシガン州$10.33のように独自に設定している州もあります。
大学のアルバイトの時給は、州や仕事の内容にもよりますが、相場は$9~$17のようです。
シフトはどうやって決まるの?
アルバイトはの多くが学生のため、シフトは授業のスケジュールを考慮して作成してくれます。
週や月によってシフトが変わるか、学期中は固定となるかは仕事によります。
「20時間働きたい」「10時間程度に抑えたい」などの希望は担当者に相談してみましょう。
求人はどうやって探すの?
アルバイトの求人は以下のような方法で探すことができます。
大学でのアルバイトは留学生だけでなくアメリカ人生徒にも人気で、枠はすぐに埋まってしまいます。学期が始まる前からホームページなどで求人をチェックし、求人を見つけたら早めに応募しましょう。
また、「絶対にアルバイトをしたい」という人は特に、えり好みせず、できそうな仕事にはとりあえず応募することが大切です。
collegeは求人が少なめで競争率が高い
私がcollegeに通っていた頃に、大学外での違法アルバイトをしている留学生がいたと先述しましたが、それにはそもそもcollegeは求人が少ないという背景があります。
collegeはuniversityと比べると学校の規模自体が小さく、アルバイトができる場所が多くありません。例として私が通っていたcollegeとuniversityを比較してみましょう。
私も留学生活に慣れてきたcollege2年目でアルバイトを探し始めましたが、結局1年間求人を見つけることができませんでした。
タイミングや運もありますが、特にcollegeに通う場合、アルバイト代を学費や生活費の足しにすることを前提にするのは避けましょう。
アルバイト応募〜勤務開始までの流れは?
Social Security Number (SSN) の取得
アルバイトでもアメリカで働く際にはSocial Security Numberの取得が必要です。
以下の書類を用意して、Social Security Administration(SSA)に行きましょう。
SSN申請に必要な書類
パスポート+ビザ
I-94(出入国カード)
I-20
大学からの在籍証明書+就労許可書
雇用主からの雇用証明書
私の大学では留学生課が書類のチェックと、SSAへの同行(SSNが必要な留学生をまとめて連れて行く)のサポートをしてくれました。
留学中にアルバイトをするメリットとデメリット
アルバイトをしようか迷ってるんだけど
留学2年目以降なら、メリットも多いし検討する価値はあると思うよ
5つのメリット
交友関係が広がる
英語力が伸びる
コミュニケーション力が伸びる
アメリカでの就労経験が積める
収入が入る
他のアルバイトスタッフもサービスを提供する相手も、ほぼ同じ大学に通う生徒なので、アルバイトで色々な生徒と交流できるのは大きなメリットです。
また、目上の人とのコミュニケーション方法や丁寧な英語を学ぶ機会にもなりますし、アメリカでの就労経験は就活時のアピールポイントの1つとなります。
2つのデメリット
勉強に費やせる時間が少なくなる
長期休み中はあまり働けない
アメリカの大学は宿題が多く、平日・週末問わず勉強に充てる時間はとても多いです。特に留学生は英語が第一言語ではないため、夜遅くまで宿題をしている日も珍しくありません。
アルバイトをすることで勉強する時間が少なくなり、睡眠時間を削らざるを得なくなったり、成績が下がってしまう可能性も。
また、長期休み中は週40時間までの就労が可能ですが、実際には休み中は多くの施設やサービスも休みとなるため、全くアルバイトができない場合もあります。
アルバイトをするなら、留学2年目以降がおすすめ
留学の本文はやはり勉強なので、アルバイトは留学生活に慣れ、学業を問題なくこなせるようになり、タイムマネージメントができるようになってからにしましょう。
個人差もありますが、留学2年目以降ぐらいが目安です。
アメリカ留学中のアルバイト体験談
私は先述の通りcollegeに通っていた2年間はアルバイトを見つけられませんでしたが、大学3年生でuniversityに編入してすぐにアルバイトを始めました。
カフェテリアで週3日(平日&週末)、週に10〜15時間程のアルバイトで、時給は平日が$11、土日が$11.50です。
私の担当は1学期目は
サラダ・デザートバーの補充
テーブルの清掃・ペーパーの補充
でしたが、2学期目からは
メイン・サイドの注文を聞いて盛り付け
ハンバーガーステーションで調理・接客
などを担当しました。
シフトは学期中は固定ですが、毎学期の始めに授業の予定とシフト希望を提出していました。
宿題やテストがcollegeの頃より増えたものの勉強できる時間が少なくなり、特に大変だったのは中間・期末テスト期間中です。睡眠を削ることもしばしばでしたが、collegeの時と同等の成績を維持できましたし、タイムマネージメントスキルも磨かれたように思います。
カフェテリアについて詳しくはこちら
まとめ
アメリカ留学中のアルバイトは決して全ての留学生におすすめするものではありません。
特に留学初期の人や留学期間が1年以下の人は、まずは学業、そして友達との交流や留学生向けのイベントなどを通してアメリカでの生活を充実させる方が優先です。
1年以上留学する人は、余裕ができてからアルバイトを検討しましょう。