大学のカフェテリアの料金や利用方法は?
よく出てくるMeal Planって何?
Meal Planってどうやって選ぶの?
大学のカフェテリアは1番多く食事をする所と言っても過言ではありません。そんなカフェテリアと切っても切り離せないのがMeal Planです。
この記事ではアメリカの大学の "Meal Plan"について詳しく解説していきます。
〜私の経歴〜
日本の普通の高校を卒業後、アメリカの大学に進学。
4年後卒業・帰国し、現在は外資系企業にて英語を使った仕事をしています。
Meal Planの種類
Meal Planの選び方
Meal Planの注意点
みなさまの参考になれば幸いです。
Meal Planの基礎知識
Meal Planは事前申込制のカフェテリアの利用回数プラン
大学ではフードトラック、ファーストフード、カフェなど色々な場所で食事ができますが、1番多く利用されるのがカフェテリアです。
カフェテリアの特徴
朝・昼・夕食が食べられる
メニューは毎食・毎日違う
数種類のメイン・サイドから毎食選べる
どのメニューを選んでも料金は一律
Meal Planとは、事前申込制の、カフェテリアの利用回数(=カフェテリアで食べる食数)プランのことです。
Meal Planに申し込むと割引き価格で食事をすることができ、回数が多いプランほど1食あたりの金額が安く設定されているため、多くの学生(特に寮に住む生徒)が利用しています。
もちろんMeal Planなしでもカフェテリアで食事はできますが、その場合は毎食満額を支払うことになります。
Meal Planとセットで購入するDining Dollars
Dining Dollarsは校内で食べ物を購入する時に使えるプリペイドのお金のことです。
Meal Planは基本的にカフェテリアでの食事に限定されますが、Dining Dollarsはフードトラック・コンビニ・自販機などで使用可能です。
Meal Planはたいてい「$○○○のDining Dollar を含む」となっており、自動的に同時購入することとなります。
Meal Planの主な3パターン
プランの内容や値段は大学により様々ですが、利用頻度低め〜高めまで、複数のプランから選択できます。
Meal Planの主な3パターンを、実例と共に見ていきましょう。
① 1学期中に食べる食数で分かれるプラン
下の表はニューヨークの大学の2023年度のMeal Planです。自分が1学期間に食べる総食数を予想してプランを選びます。
② 1週間に食べる食数で分かれるプラン
こちらはハワイの大学の2023年度のMeal Planです。例①と異なり、1週間の食数を元にしたプランになっています。
③学期食数と週間食数のミックス
ミズーリ州の大学の2023年度のMeal Planです。上の2つのスタイルが合わさっています。
それぞれのプランの特徴や選び方は後ほど解説します。
Meal Planを申し込んでカフェテリアを利用する手順
Meal Planの申し込みから実際にカフェテリアで食事をするまでの流れは以下の通りです。
Meal Planは学生証またはMeal Cardに情報が登録されるので、カフェテリアでは学生証/Meal Cardを見せるだけで食事ができます。
カフェテリアの詳しい利用方法やメニューについてはこちら
Meal Planを選ぶ前に知っておくべき3つの注意点
1年生や寮生は申し込みが必須
Meal Planは寮に住んでいる生徒は必須、校外に住んでいる生徒は希望者のみという学校が多いです。
特に1年生は「○食以上のプランの申込必須」と決まっていることも珍しくありません。
「キッチン付きの部屋に住んでいる寮生は申込自由」としている場合もあり、自分が該当するルールがないか確認しましょう。
寮に住んでいない生徒向けのCommuter Plan
校外に住んでいる生徒向けのプランはMeal Planと区別して、Commuter Planと呼ばれることもあり、申し込みは自由です。
寮生向けのMeal Planよりも少ない食数から申し込めます。
*重要*学期末に残った回数の繰り越しに関するRolloverのルール
Meal Planは学期が始まる前、または始まってすぐに、その学期中の利用回数を予想して申し込みます。
Rolloverとは学期末に残った食数を、次の学期に繰り越して使用することです。
Rolloverのルールは
一切繰り越しできない
次学期へ繰り越し可
卒業まで繰り越し可(レア)
など学校によってルールが異なるので、必ず確認しましょう。
Rolloverができない場合は、使い切れる範囲を計算してMeal Planを選ぶことが大切です。
Meal Planの途中変更のルール
学期途中での変更は、不可または食数を増やすupgradeのみ可能なことが多いです。
「変更は学期開始後○週目まで」と決まっていることもあるので事前に確認しましょう。
【3ステップ】自分に合ったMeal Planの選び方
Step 1. 1日や1週間にカフェテリアを利用する回数を計算する
まずは1日や1週間に何回くらいカフェテリアを利用するか計算します。「週末はよく外食をする」など、自分の生活パターンを思い浮かべながら考えてみましょう。
各部屋に冷蔵庫や電子レンジがあるので、特に平日の朝は部屋でパンやシリアルなどを食べる生徒が多いです。
土日は外食や自炊派。カフェテリアで食べるのは平日の昼と夜で合計10食かな
平日は1日3食+土日は1日1食で1週間に17食
Step 2. 1学期の週数をかける(学期食数プランの場合)
※1週間の食数でプランが組まれている学校の方は次のstep 3に飛んで下さい。
Step 1で出した1週間の予想食数に、1学期の総週数をかけます。学期により多少違うので確認が必要ですが、1学期は14〜17週です。
15週なら10食×15で150食
僕は17食×15で255食
Step 3. 自分の予想数に1番近いプランを選ぶ
Step 1や2で算出した食数に1番近いプランを選びます。
①学期食数プランの場合
自炊が面倒くさい時のために、私は予想より多めの175食プランかな
朝は部屋で食べる日もありそうだから、予想より少なめの225食プランにする
このタイプは、Rollover(残数の次学期への繰り越し)ができるか」も重要なポイントです。
予想食数より少なめか多めかで迷ったら、多めを選択してもOK。
食数多めのプランほど1食あたりの料金が安い
Meal Planを使い切った後は通常料金 → 少なすぎるプランは高くつく
学期末に余ってしまったら、次学期を少なめにして調整できる
自分の予想食数との差が1番少ないプランを選ぶ。
少なすぎるプランだと、Meal Planを使い切った後は通常料金になるので高くつく
多すぎるプランだと、学期末に残った分を無理して消化することになる
Rolleoverができない場合は、学期末に大幅に足りなくなる・余ることがないよう、より慎重に選ぶ必要があります。
②週間食数プランの場合
私は希望通りの10食プラン
僕は朝ごはんを抜く日もありそうだから、予想より少なめの14食プランかな
このタイプは、食事回数は「毎週○曜日の○時にリセット」と決まっており、使わなかった分は翌週に繰り越されず消えてしまうことが多いです。
例えば1週間10食プランで申し込んだのに、ある週にカフェテリアを6回しか利用しなかった場合、残りの4食分はそのまま消えてしまいます。
たまに未使用分が出てしまうのはしょうがないですが、できるだけ無駄にならないよう、無理なく消化できるプランを選びましょう。
また、週によってスケジュールが違うことが多い人は、未使用分を繰り越せるオプション(追加料金発生)があれば検討してみてもいいかもしれません。
③学期と週間食数プラン両方ある場合
私は好きな時にカフェテリアに行きたいから1学期160食プランが良いかな
僕は生活パターンが決まってるし、節約もしたいから1週間15食プラン
両方ある場合は週間プランの方が、未使用分は次週に繰り越せないという制限がある分、安いことが多いです。
学期プラン、週間プランどちらが自分に合っているかは以下を参考にしてみて下さい。
週や月によってスケジュールが違う人
カフェテリアの利用が多い時、少ない時のムラがあってもOKな学期プランの方が、自由度が高く安心です。
新入生
入学直後はまだ生活リズムもできてなく、カフェテリアで週に何食食べるか予想を立てるのは難しいと思います。1学期目はとりあえず学期プランにし、生活パターンがわかってきた2学期目から週間プランに変えても良いかもしれません。
スケジュールの変動が少ない人
週や月によってスケジュールが大きく変わることがなく、カフェテリアに決まった回数足を運べる人に適したプランです。
まとめ
Meal Planは留学中の食生活だけでなく金銭面でも大きな影響を与えます。
自分の大学のプランの内容やルールをしっかりと調べて吟味した上で申し込みましょう。