英語で論文を書いたことがなくて心配
テストでちゃんと回答が書けるかな・・・
留学前に何をしておくべき?
そんな疑問や不安を抱いている人のために、この記事では大学留学に必要なライティング力と留学前にしておくべき準備・対策をご紹介。
〜私の経歴〜
日本の普通の高校を卒業後、アメリカの大学に進学。
4年後卒業・帰国し、現在は外資系企業にて英語を使った仕事をしています。
留学に必要なライティング力
英語論文が書けるようになる4ステップ
留学準備におすすめの教材・サービス
みなさまの参考になれば幸いです。
ライティングは成績に直結する重要スキル
アメリカの大学に通うにあたり、ライティングは避けて通れません。多くのクラスで学期中に数回はエッセイやリサーチペーパー(※以下まとめてペーパー)の提出がありますし、テストでは記述式の設問もあります。
でも1学期に数回なら大したことないかも
ペーパーやテストの結果は成績に直結するから、とても重要だよ
成績は色々な評価項目を元に算出されますが、特にペーパーの評価・テスト結果は配分が大きく、成績にダイレクトに影響します。回数が少ないからこそ1つ1つの重要度が高く、ライティングができないと単位を落としかねません。
成績・テスト・宿題などについて詳しくはこちら
大事なのはわかったけど、留学前にはどんな準備をしておいたら良いの?
①ペーパーの書き方
②文法
の2つを固めておこう
留学準備①エッセイ・リサーチペーパーの練習
決まった書き方・ルールに沿って論理的に書くことが求められる
エッセイやリサーチペーパーは単なる『作文』とは異なります。より論理的に、順序立てて内容が構成され、書く手順もある程度決まっています。
「書き方を知らない」は論外ですが、「書き方を知っている」だけでは留学には不十分です。大量の宿題やテスト勉強と並行して書き慣れないペーパーを作成するのは時間的・体力的・精神的にとても大変なので、留学前には必ずエッセイ・リサーチペーパーそれぞれの書き方とルールを学び、実際にたくさん書いて練習をしましょう。
留学準備におすすめペーパー練習法
Step 1. 書き方・ルールを学ぶ
まずはエッセイの基本的な書き方とルールを学びましょう。インターネットで調べたり、TOEFL の参考書などを参考にすると良いです。
エッセイの基本的な構成方法や書き方が数十ページに渡り詳しく解説されており、エッセイの基礎知識を身につけたい人におすすめ。後半の練習問題で実戦もできます。
ロジカルで効率的なエッセイの書き方が対話形式で解説されていて理解しやすく、ライティングに苦手意識がある人にぴったりです。a や the などの冠詞や時制など、ライティング時に選択を迷いがちな文法事項の解説も。
Plagiarism(盗作・盗用)
アメリカの大学では plagiarism(盗作・盗用)はペナルティの対象となり、以下のような行為が該当します。
引用・参照元を明示せずに、そのサイトや資料の言葉・アイディアを使用(コピペも言い換えもアウト)
引用・参照元の記載忘れ
他人のペーパーを自分のものとして提出
この他にも plagiarism に当たる行為はあります。知らずに違反してしまわないためにも、留学前にしっかり調べて理解を深めておきましょう。
Step 2. A4用紙1枚分くらいのエッセイを書いてみる
まずは簡単なトピックに対し、A4用紙1枚程度の短いエッセイを書いてみましょう。書き慣れるまで様々なトピックで繰り返し練習します。
トピックの例
・海外留学したい理由
・将来の夢と理由
・自分のモットーと理由
・10代でしておくべき経験と理由
・外国人におすすめしたいスポットと理由
・おすすめ映画と理由
Step 3. レベルを上げて書く
エッセイを書くことに慣れてきたらレベルを上げてみましょう。アカデミックなトピックについて書いてみたり、A4用紙2, 3枚分の長さに挑戦してみてください。
トピックの例
・子供のSNSの利用を制限するべきか
・学生はアルバイトをするべきか
・オンライン授業を推進するべきか
・死刑は廃止するべきか
・地方の活性化に必要なものは何か
・オーバーツーリズム対策
”essay topics” とインターネットで検索すると色々なトピックが見つかります。
Step 4. リサーチペーパーに挑戦
エッセイに慣れてきたらリサーチペーパーに挑戦してみましょう。エッセイは自分の意見を元に展開していくのに対し、リサーチペーパーは事実が軸となり、本文の長さもエッセイより長くなります。
引用・参照元の提示
リサーチペーパーでは、自分が引用・参照したソース元を以下の2箇所に記載しなくてはなりません。
①文中
②別紙の bibliography / works cited
bibliography は参考にしたソース全て、works cited は引用したソースのみ、リストアップします。どちらが必要かは教授によって異なり、それぞれ書き方も違うので1回ずつでも練習しておきましょう。
リサーチペーパーは留学前に2, 3枚くらいは書いておくと良いと思います。楽しく練習できるよう、自分の専攻に関連したことや興味があることをトピックにすると良いです。
書いたペーパーを添削してもらってライティング力UP
ペーパーに慣れスムーズに書けるようになるためには、たくさん書いて練習することが大切です。しかし『内容の質』を上げるのは自分だけでは限界があるため、書いたペーパーは誰かに添削してもらうのが理想です。
添削してもらうメリット
ペーパーの構成の改善に繋がる
不自然な表現や文法ミスを直せる
ペーパーの質が上がる!
英語力が上がる!
普段からエッセイの添削をしているようなネイティブに見てもらうのがベストですが、英語が得意な友達に軽く添削してもらうだけでも違います。またネイティブの知り合いがいない人は、数回に一回でも以下のようなサービスを利用するのもおすすめです。
講師は全員ハワイ大学に在籍中または卒業したアメリカ人で、レッスン費用は月5500円(お試しプランなら3300円)から。レッスン内容はカスタマイズ可能&テキストの持ち込みOKなので、ペーパーの添削にも利用できます。
講師全員が癖のない英語を話すので会話の練習にもぴったりですし、アメリカでの大学生活について聞いてみるのも良いと思います。現役大学生講師を選べば友達感覚で気楽にレッスンが楽しめます。
有効期限なしのチケット制で、好きな時に1チケットで600字まで添削してもらえます。厳選された講師による英文添削専門サービスのため、力を入れて書いたペーパーを添削してもらうのに使うのがおすすめです。5チケット2750円から。
留学準備②中学・高校レベルの文法の復習
意図を正しく伝えるために文法は必要は不可欠
私の4年間の留学生活の体感では、多少言い回しや文法の使い方が不自然でも、内容がしっかりしていればペーパーやテストで減点になることはありませんでした(英語の授業除く)。
しかし、文法の理解が曖昧でミスばかりでは主張や意図が正しく伝わらず、結果として低評価となる可能性も。またライティングだけでなく英語を読む・聞く際にも文法を理解していないと誤解釈に繋がってしまいます。
中学・高校レベルの文法は留学前にしっかり復習し、より多くの文法を使いこなせるようにしておきましょう。
留学前の文法復習におすすめの教材
留学するには「文法を知っている」だけでなく「文法に沿って英文を書ける」状態になっていなくてはなりません。そのため練習問題がたくさんある参考書が特におすすめです。
文法を学び直したい人は『もう一度ひとつひとつわかりやすく。』シリーズ
カラーイラストが豊富&文法が1項目ずつ易しく解説されているため、特に文法が苦手な人におすすめしたいベストセラー本。見開きごとに解説+簡単な練習問題のセットで構成されているので、項目ごとに理解度を確認できます。
中学レベルの文法を練習したいなら『中学英文法 パターンドリル』
中学で習う文法が100項目に分けられ、それぞれの項目を選択・並べ替え・英作文問題で練習できる問題集。1回見開き1ページなので気軽に取り組めます。たくさん問題を解いて中学レベルの文法を固めたい人におすすめ。
中学・高校の文法を総復習をするなら『英文法授業ノート』
中学・高校で習う文法事項を網羅した口コミ評価の高い一冊。解説は端的でわかりやすく、また見開きごとに解説+練習問題で構成されているので、文法を総復習しつつ英作文の練習をしたい人におすすめです。
文法の理解を深めたい上級者は『マーフィーのケンブリッジ英文法』
英語学習者に人気の世界的ベストセラー参考書。アメリカ英語の英文法が簡単・わかりやすい英語で解説されており、文法をネイティブ感覚で学べます。項目ごとにある練習問題の数も十分。
英語で書かれた参考書に取り組むことは留学の良い練習にもなるので、留学準備に特におすすめの一冊です。
まとめ
あまり注目されませんが、ペーパー作成も文法も大学留学においては重要なスキルで、留学前の準備が要となります。一朝一夕では身につかないので、留学を決めたら早めに対策を始めましょう。