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アメリカ留学中の生活費はどれくらい?最新統計・基礎知識・注意点を徹底解説

 

アメリカ留学中の生活費はどれくらい?

 

物価高で食費も高いのかな?

 

生活費ってどうやって調べれば良いの?

 

そんな疑問や不安を抱いている人のために、この記事ではアメリカ留学中の生活費について詳しく解説していきます。授業料・学費だけでなく生活費も留学中の大きな出費の1つなので、しっかり理解を深めておきましょう。

 

〜私の経歴〜
日本の普通の高校を卒業後、アメリカの大学に進学。
4年後卒業・帰国し、現在は外資系企業にて英語を使った仕事をしています。

 

この記事でわかること

 アメリカの大学生の平均住居費

 アメリカの大学生の平均食費

 大学のホームページで生活費を知る方法

 覚えておくべき基礎知識・注意点

 

【最新情報】アメリカ留学中の生活費

※以下で様々な数値を提示していきますが、サイトやレポートによって多少違ったため、ご参考程度にお考え下さい。

 

平均生活費は東部が最も高く、中西部が安い

平均生活費は地域や州によって異なり、最も高いのが東海岸と北東部(ニューヨーク州・ペンシルベニア州など)、安いのが中西部(ミシガン州・イリノイ州など)です。

 

州ごとの大学生の平均月額出費

参考:Student Living Costs in the USA: Budgeting for an International Degree in 2025 - Mastersportal.com

 

ただ、上記の高い・安い地域の中でも市やエリアによって差はあり、都市部の方が郊外より生活費は高くなります。

 

住居費は月約$500〜

アメリカの大学生の平均家賃

参考:What is the Average Cost of Student Housing in the US
参考:Living Expenses in the USA for International Students

大学の寮は月$500〜$1000

寮費は大学によって違うものの、月$500〜$1000(ネット・光熱費込み)程度に設定されていることが多いようです。

 

各大学には複数の寮があり、寮のタイプ・設備やルームメイトの数に応じて寮費が違うため、自分の予算や希望に合わせて申し込めます。

 

 体験談

私が通っていた大学には普通の寮と改装された寮があり、以下のような料金体系になっていました。ちなみに中西部の州のど田舎の大学です。

 

部屋タイプによる寮費の比較

※光熱費・WiFi込み

 

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寮に関する基本知識、寮に住むメリット・デメリットについてはこちら

 

 

ルームシェアは家賃月$400〜$1200+光熱費月$100~$300

大学によっては寮が割高だったり、そもそも無い場合も。寮以外の住まいとしては、2LDKや3LDKなどの大きなアパートを複数人で借りて住むルームシェアが一般的です。

 

ルームシェアでの負担額は、地域の家賃相場、どんなアパートを何人でシェアするのか、自分の個室の広さ(広い部屋の方が負担割合が高くなる)等で変わりますが、月$400~$1200程度となっています。

 

また、ルームシェアでは光熱費の契約・支払いが必要で、ルームメイト間で折半した1人当たりの金額は$100〜$300前後です。

 

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ルームシェアのメリット・デメリット、始め方について詳しくはこちら

 

 

食費は月$400〜$600

とあるレポートによると平均的なアメリカの大学生の食費は月$400〜$600(外食含む)となっており、日本の一人暮らしの学生の平均食費¥25,880を大幅に上回っています。

 

大学生の平均食費 アメリカvs日本

参考:Student Living Costs in the USA: Budgeting for an International Degree in 2025 - Mastersportal.com
参考:第59回学生生活実態調査 概要報告|全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)

食料品購入平均金額は州により月$170から$473まで

大学生のスーパーなどでの食料品購入金額は平均月$250となっていますが、物価に州差があり、一番高いハワイ州での平均$473に対し、一番低いワイオミング州では平均$170です。

 

アメリカの大学生の食料品購入金額 月額平均

参考:Average Cost of Food per Month for a College Student | 2024 Analysis

 

大学のカフェテリアでの食事は1食約$7~$20

大学のカフェテリアは大学生のメイン食事スポットの1つで、規模の大きな大学では1日3食(毎食別メニュー)を提供していることも珍しくありません。カフェテリアでは1食当たり$7~$20で提供されていることが多いです。

 

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カフェテリアの利用方法や食事内容について詳しくはこちら

 

 

 

以上は平均値なので、州・大学・個人の生活スタイルで生活費は変わるよ

でもそれじゃあ留学費用が想定しにくい・・・

生活費は各大学のホームページも参考にすると良いよ

 

留学中の推定生活費を各大学のホームページで確認する方法

cost of attendance(推定年間総支出額)とは

大学のホームページで ”cost of attendance" と検索すると、授業料だけでなく平均的な生活費・交際費・雑費なども含んだ1年間の推定総支出額が確認できます。もちろん個人差はありますが、その土地の物価や家賃相場などが反映されているため、生活費の参考におすすめです。

 

memo

cost of attendanceの主な項目

 

 tuition:授業料

 fees:各種費用

 housing & food / room & board:部屋 & 食事代

 books & supplies:教科書 & 教材費

 personal expenses:交際費・雑費など

 transportation:交通費

 

アメリカの大学のcost of attendanceとは

 

Important

『年間』とは言っているものの、約1ヶ月弱の冬休みと5月中旬〜8月末までの夏休みはこの算定には入っておらず、学期期間中の実質約7, 8ヶ月分のコストです。

 

夏・冬休みも留学先で過ごす場合は追加の生活費も想定しておきましょう。

 

ちなみに、大学の授業料はresident(州内在住の生徒)とnon-resident(州外出身生徒)とで大きく異なりますが、生活関連費に関しては寮費も含めて違いはありません。

 

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cost of attendanceの授業料・各種費用・教材費に関してはこちら

 

 

 

以下でcost of attendanceのfood & housing・personal expenses・transportationについて解説していきます

 

部屋・食事代:housing & food / room & board 

家賃・食費が知りたい場合は、cost of attendanceのhousing & foodまたはroom & boardのセクションを見てみましょう。

 

大学内の寮に住むことをon-campusまたはnon-commuter(通学がないため)、大学外に住む場合は反対にoff-campusまたはcommuterと言います。

 

memo

 on-campus / non-commuter

大学内の寮に住む場合

 

 off-campus / commuter

大学外でルームシェアなどをする場合

 

housing & foodの記載方法は大学によって異なり、on/off-campusそれぞれのhousingとfoodの平均を記載している大学もあれば、on/off-campusを区別せず一律のhousing・foodの平均を記載している大学、living expensesとして住居費・食費を合わせた金額を記載している大学など様々です。

 

寮・部屋ごとの寮費は別途確認

先述の通り寮費は寮タイプやルームメイトの人数によって変わりますが、cost of attendanceに加味されているのは大学で最もスタンダードな寮の費用です。それぞれの寮費は大学のホームページで "dormitory"または"housing"と検索して調べましょう。

 

ちなみに寮費は授業料と一緒に各学期の初めに1学期分まとめて支払うことになります。

 

大学のカフェテリアのMean Plan / Dining Planも要チェック

大学にはMeal PlanまたはDining Planと呼ばれる事前申込制のカフェテリアの利用契約プランがあります。具体的なプランの内容・料金は大学によって千差万別ですが、利用頻度低め〜高めまで複数のプランから選択・申込が可能で、もちろん利用回数が多い程プラン代は高くなるものの、1食当たりの料金は低くなるように設定されています。

 

<例> University of Hawaii at Manoa

 

Meal/Dining Planの例

 

寮費と同様にcost of attendanceに記載されているのはスタンダードまたは契約者が多いプランの料金です。各プランの内容・料金については大学のホームページで"Meal Plan"または "Dining Plan"と検索して確認しましょう。

 

『寮生は申込必須』『1年生は〇食プラン以上』といったルールを設けている大学もあるので合わせて確認しておくことが大切です。

 

もちろんMeal/Dining Planに申込まなくてもカフェテリアは利用できますが割高の正規料金を支払うことになるため、ルームシェアで自炊がメインでもカフェテリアを週に複数回利用しそうな人は、off-campus生徒用のプランを確認してみることをおすすめします。

 

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Meal/Dining Planの基礎知識・注意点・自分に合ったプランの選び方はこちら

 

 

雑費:personal expenses

personal expensesは以下のような細々した出費を指します。こちらも個人差がありますが、大学で実施したアンケートなどを元に算出した平均値がcost of attendanceに載っています。

 

 personal expenses

 

 日用品・雑貨

 衣類

 スマホ・通信

 交際費

 レジャー

 洗濯(コインランドリー使用)

など

 

交通費:transportation

アメリカでは大学外に住んで車通学をする生徒も多く、cost of attendanceのtransportationには、ガソリン・車のメンテナンス・駐車場・自動車保険などの推定コストが含まれています。車の購入を考えていな人はこの項目は重視しなくて大丈夫です。

 

ただしバス・電車通学の場合は定期券を購入することになるので、詳しい料金を知りたい人は留学先の公共交通機関のホームぺージで調べてみましょう。大学生には学生割引が適用される地域もあります。

 

まとめ

今回解説したアメリカ留学中の生活費・雑費等は、留学先の地域や個人の生活スタイル・消費傾向によって差があり、事前に予測するのが難しい項目ではあります。

 

しかし、留学してから「想定より出費が多い」と困ることがないよう、できる限り情報収集をして留学に備えましょう。