寮暮らしはトラブルが心配・・・
トラブルに遭わないためにできることは?
トラブルに遭った時はどうしたら良い?
アメリカ留学中の住まいに大学の寮を検討しているものの、異文化での集団生活を不安に感じるという人は多いかと思います。この記事では私が実際に遭遇したトラブル、また寮生活でトラブルを避ける方法やトラブルへの対処法をシェアします。
私はアメリカの大学に正規留学し、在学中は
ホームステイ(約1か月)
ルームシェア(2年)
寮生活(2年)
をしていました。
寮暮らしで実際に体験したトラブル
トラブルを避けるためにできること
トラブルが起きた時の対処法
私が留学中のルームシェアで体験したトラブルについてはこちら
寮生活で実際に体験した2つのトラブル
私が住んでいた3人部屋の様子
まずは私が暮らしていた部屋の様子を少しご紹介します。
少しでも留学の費用を抑えたかったこともあり、大学で1番安い部屋(1番古い寮の3人部屋)に住んでいました。それがこちら。
これは部屋のドアから撮った写真で、部屋の90%が写っています(あとはクローゼットがあるくらい)。決して広くないですし自分のベッドやデスクしか居れる場所がないので、寮のソファスペースにくつろぎに行ったり、自習スペースで勉強もよくしていました。トイレ・シャワー・キッチンはフロアで共有です。
寮に住むメリット・デメリットや、基本的なシステム、設備など詳しくはこちら
トラブル①ルームメイトからのクレーム
学期が始まって2ヶ月目のとある夜、急に寮長(寮に住んでいる学生アルバイト)が部屋を訪問してきました。実はルームメイトの1人が寮長に相談をしていたらしく、ルームメイト3人+寮長で話し合いをすることに。
ちなみにルームメイトは2人ともアメリカ人です。以下、クレームを入れたルームメイトをルーミー①、もう一人のルームメイトをルーミー②とします。
クレーム①タオルの干し場所
タオルの干し場所がない
最初の議題には正直拍子抜けすると共に戸惑いました・・・。
狭い部屋なので私は自分のデスク横、ルーミー②は窓の桟に干していたのですが、ルーミー①は1人用ベッド(上段がベッドで下段が自由に使えるタイプ)だったため1番スペースがあったんです。「横に冷蔵庫と電子レンジ(備え付け)があるから嫌」らしく、ルーミー②の干し場所と交換することで合意しました。
クレーム②夜の明かりと物音
部屋の明かりと物音でよく眠れない
これは共同生活あるあるかもしれません。
ルーミー②は24時就寝、私は土日や宿題が終わった日は23時、宿題が終わらない日は自習室で勉強してから夜中に戻って来る生活でしたが、ルーミー①は22時には就寝&寝つきが悪く眠りが浅いタイプ。
ルーミー①が寝る時間にはまだ電気が点いているし物音もするのでなかなか寝付けなかったり、寝たのに物音で起きてしまうのがストレスになっていたようです。
話し合いの結果、22時に部屋のメインライトは消灯してデスクライトを使うことになりました。私も夜中に部屋に帰ってくる時はそれまで以上に物音に気をつけるように。
トラブル②真夜中の侵入者
冬休みは現地生徒のほとんどが帰省して寮はガラガラになります。私のルームメイトも帰省し、冬休みは1人で部屋を使っていました。
そんな冬休み中のとある夜中、急に『ガチャン』という物が落ちる音がして目が覚めると、慌てて部屋を出て行く人影が・・・。
もちろんいつも鍵は閉めていたのですが、かけ忘れた日に運悪く侵入されてしまったのか、実は以前からターゲットになっていて施錠を確認されていたのかはわかりません。盗られた物もなく、侵入目的も不明でした。
寮職員へ報告するも犯人は不明なまま
翌朝すぐに寮の職員に報告しましたが、防犯カメラは廊下に設置されていないため犯人を特定するのは残念ながら困難、戸締りをしっかりするしかないと言われました。幸いこれ以降侵入されることはなかったです。
寮生活でのトラブルを回避する3つの方法
トラブルに遭わないためにはどうしたら良いの?
まずは自分でできる対策をしておこう
①自分に合った部屋タイプを選ぶ
寮は部屋タイプによって費用が異なり申込時に指定できますが、自分に合わない部屋を選ぶと日常生活自体がストレスになってしまいます。
例えば、
寝つきが悪くて眠りも浅い
潔癖気味だからバス・トイレを大人数でシェアするのは嫌
このような人が4人部屋に住んだり、バス・トイレを30人でシェアする寮に住むと大変ですよね。「少人数の部屋」や「バス・トイレ付きの部屋」を選ぶ方が安心です。
自分の生活スタイルや性格(何にストレスを感じやすいか等)を考慮し、できるだけ自分に合った部屋タイプを選びましょう。自分のためになるだけでなく、ルームメイトに気を遣わせる必要もないためトラブル防止に繋がります。
②事前アンケートに正直に答える
ルームメイトは基本的には大学側が選びますが、テキトーに決めているわけではなく、申込時に行う生活リズムや性格に関する簡単なアンケートの回答を元に、ある程度相性も考慮して決められるようです。
もちろん何百人という生徒からベストマッチするルームメイトを一人一人に選んでくれるわけではありません。しかし、生活リズムや性格が正反対でトラブルリスクが高い人とルームメイトになることは避けられるので、アンケートには正直に回答しましょう。
③基本の防犯を徹底
大学では人によりスケジュールが違うため、自分の不在時でも部屋には人の出入りがありますし、誰がどのように部屋で過ごしているかはわかりません。遊びに来ていたルームメイトの友達が間違えて自分の物を壊してしまうなんて可能性も。
大切なものは閉まっておいたり、貴重品は鍵付きの棚やケースに閉まっておくなど自己防衛することが大切です。また、特に外出時や夜間は施錠に気を付けましょう。
寮生活でトラブルに遭った時の3つの対処法
①話し合い&譲り合い
寮の部屋は決して大きくないため生活習慣や考え方の違いがトラブルの種になってしまうこともあります。お互いが気持ち良く生活できるよう、必要に応じてルームメイトと話し合いの場を設け、譲歩できるところは譲歩し合うのが理想です。
「アメリカ人は自分の考えをしっかり主張する」「自分の意見を言わないと相手にされない」とよく聞くかと思います。しかし、決して自分本位に『主張だけ』しているわけではありません。話し合いをする時は自分の考えを伝えつつ、相手の意見に対してもオープンでいることを心がけましょう。
②寮長や寮職員に相談
ルームメイトに直接は言いづらい・・・
そういう時は寮長や寮の職員に相談してみたら良いよ
寮長(学生アルバイト)や寮の職員は寮生活での悩み相談にのってくれたり、トラブルが生じた場合には客観的な立場から仲裁など解決の手助けをしてくれます。特に寮長は同じ学生で同年代なので、困ったことがあれば気軽に相談して大丈夫です。
安全面に関わる事態が発生した場合には寮の職員にすぐに報告しましょう。
③別の部屋に引越し
寮は同じ部屋に住み続けることも可能ですし、秋学期・春学期が始まるタイミングで他の部屋に引越すこともできます。
特に現地生徒は夏・冬休み中の寮費を支払わなくて済むよう、秋・春学期終了のタイミングで全ての私物を持って一旦退寮するため、学期毎に部屋が変わるケースが多いです。そのためルームメイトとウマが合わなくても、「1学期間(4ヶ月)の我慢」と割り切って過ごすのも選択肢の1つかもしれません。
大学によっては、お互いをルームメイトに指定し合えば友達と同じ部屋に住むことができます。友達とルームメイトになる安心感 vs 初めましてのルームメイトやその友達との出会い&交友関係の広がり、それぞれのメリットを比べつつ自分に合った方を選びましょう。
私は仲良くなったアメリカ人のルームメイトに実家に招待され数日間滞在させてもらったことがあります。
友達の実家に泊まるのはホームステイとはまた少し違った感じで、同年代の子が家族とどう過ごすのかを直に体験できて新鮮で楽しかったです。
アメリカの大学の年間スケジュールや長期休みについて詳しくはこちら
まとめ: トラブルを恐れて寮生活を諦めるのはもったいない!
寮だけではなくホームステイやルームシェアもそうですが、他人と暮らす上でどんなに策を講じても残念ながらトラブルの可能性を0にすることはできません。
しかし、寮生活ではトラブルが発生しても寮長や寮の職員がサポートしてくれますし、部屋を移ることもできるため、必要以上に恐れる必要は全くありません。
以下の記事で詳しく解説しているように寮生活はメリットが大きく、私自身ホームステイ・ルームシェアも経験しましたが寮が留学中の住まいとしては1番おすすめです。